米ソニー AVアンプ発表!(超長文)


待ちに待ってた、新型AVアンプが、米アメリカより発表となった!

STR-DA3300ES、STR-DA4300ES、STR-DA5300ES の合計3機種。

店長野田の本職、シアターネタだけに、今回は超長くなるんで。


STRDA3300ES.jpg

↑STR-DA3300ES


●3機種共通のスペック


まず、最初に、鋭い人は、お気づきと思うが、型番が、STR-。

日本のAVアンプは、現在は、TA-。

これは、ラジオチューナーの有無で決まる。ラジオチューナーが搭載

されていれば、STR-となり、AVレシーバーという種類となる。

なければ、TA-となり、AVアンプと呼ぶ。


STRDA4300ES.jpg

↑STR-DA4300ES


昔、日本でもAVアンプは、ほとんどが、STR-だったが、アメリカなど

のように、1カ所で、何局ものラジオ局を受信できるわけではない日本の

事情を考慮して、ラジオ機能をとっぱらったと思われる。ご参考までに。。。


国内モデルとは違い、すべてブラック塗装。外見は3機種ともほとんど同じ。

STR-DA5300ESだけが、スピーカー切替スイッチがダイヤル式になってる

くらい。ぱっと見では、区別つかない。


STR-DA3300は、国内でも販売されている、TA-DA3200ESのアメリカ版、

STR-DA3200ESの後継機種。

STR-DA4300ESは、新シリーズのようだ。

また、STR-DA5300ESは、国内では未発売のSTR-DA5200ESの

後継機種のようだ。


3機種すべてが、7.1ch対応。自動音場補正あり。ただし、マイクが日本の

TA-DA9100ESのようなステレオなのか、TA-DA3200ESのように、モノラル

なのかは、不明。

XMBクロスメディアバー)も対応っていうのが面白い。


STRDA5300ES.jpg

↑STR-DA5300ES 簡単リモコンが付属しているようだ


もちろん、3機種ともに、コンポジット、S映像などすべての映像ソースを、

HDMI1080pにアップスケール出力可能。これは、日本現行のTA-DA3200ES

と同じ。さらに、今回は、24p出力にも対応。テレビやプロジェクター側が、

24p対応なら、映画フィルムの独特な雰囲気が楽しめそう。

また、ハンディカムくらいでしかなじみがないが、x.v.Colorという次世代の

色規格にも対応。


現行BRAVIA J5000J3000シリーズや、シアタースタンドRHT-G800

組み合わせで可能だった、「HDMIコントロール」にも対応。


また、新しい機能としては、Digital Media Port(DMポート)なんてものが。

このDMポート対応の別売りオプションを4機種あわせて発表。

XMBは、DMポート接続機器用に主に使われるんじゃないだろうか。


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 ・ウォークマンポート(WMポート) TDM-NW1


TDMiP1.jpg

 ・iPodドック TDM-iP1


ウォークマンや、iPodを接続し、アンプ側でコントロールするんだろう。

XMBでコントロールできれば、小さな携帯音楽プレーヤーの画面での操作より、

はるかに使いやすいかも。

ただ・・・携帯音楽プレーヤーをAVアンプにつないでまで聴く需要がどれくらい

あるのかが気になる・・・


TDMNC1.jpg

 ・PC WiFiクライアント TDM-NC1


TDMBT1.jpg

 ・Bluetoothレシーバー TDM-BT1


この2機種は、ワイヤレス機器。無線LANか、Bluetoothの違いと

思われる。

WMポートやiPodドックの無線版か?


●ブルーレイの新音声フォーマットの対応は?


hd.jpg


ブルーレイフォーマットから新たに採用された音声フォーマットの、

dts-HDと、Dolby True HD。ブルーレイ機器が発売されてから、遅れに

遅れて、ようやくここ1ヶ月ほどで各社対応アンプを発売開始した状況。

このせいで、ホームシアター導入を検討していても、購入を見合わせて

いたという人も多いはず。


残念ながら、エントリーモデルの、STR-DA3300ESは、非対応。

STR-DA4300ESとSTR-DA5300ESは、もちろん対応となっている。


●マルチゾーン対応とは?


AVウォッチでもさらっとしか触れられていない「マルチゾーン機能」。

複数の部屋へ音声配信する by AVウォッチ。


しかし・・・↑でも触れたとおり、3機種の外観はほぼ同じ。で・・・

3機種ともに、「ZONE」という見慣れない文字の表示が。ひょっとすると

3機種すべてにマルチゾーン機能はついているのかも。

さらに、唯一公開されている、STR-DA5300ESのリアパネルを見てみると、

5300rear.jpg

↑ZONE2、3。そして、ZONE2には、映像出力が・・・

どうみても、音声出力だけじゃなさそう。しかも、系統が2つあるってことは、

アンプがある部屋を含めて、3系統の出力ができそう。


で、これどう使うのか?


リビングでご主人が、映画鑑賞を楽しみつつ、奥様がお風呂場のテレビで、

アンプ経由で、録画してある「韓流ドラマ」を楽しむ。

そして、廊下などには、音楽CDでBGMを流す。。。


こんなブルジョアな楽しみ方だろうか?

実際、バング&オルフセンや、リンといった、海外メーカーのものでは、

マルチルーム配信ができる機器がずいぶん前から販売されている。

しかも、離れたところから、リモコンまでできる。


HDMI入出力は?


これまた、リアパネルを見ての情報のため、STR-DA5300ESに限定される

話だが。


5300rear2.jpg

↑なんと、HDMI入力が6系統!!!!


今後、日本でも放送も含めてすべての機器がデジタル化されていくことを

考えると、この6系統というのは、非常にうれしいかも。

ブルーレイ、PS3、ハンディカム、サイバーショット。これだけで、すでに、

4系統必要。

ただ・・・フロントパネルに、6つのうち1つでいいから、HDMI入力を持ってきて

欲しかった。

ハンディカムも、メモステやHDDモデルは、フツーに5.1ch録音ができる

んだから、AVアンプに接続したいはず。HDMIケーブルを、後ろからダラーン

と引っ張り出しておくのも不細工でしょ。必要なときだけ、フロントに

接続するようにできれば、スマートで美しいのにねぇ。。。


それと・・・正直なところ、出力1というのは、まずいんじゃね?

最低2つは必要でしょ。単なる分配でいいから、テレビ&プロジェクター用

に2出力欲しい。実際、シアターで組む場合、高い金額を出して、HDMI

分配機をわざわざ用意してるんだから・・・


●総評


まだまだ、情報不足なので、なんとも言えないところも多いが。

STR-DA4300ESあたりがオススメじゃないだろうか。

アンプ出力が、日本のTA-DA3200ESが各150Wなのに対して、

5300が、120W。4300/3300が、100Wと、パワーダウンしているのも

ちょっと気になるが。

3300は高い。どうせなら、新音声フォーマットに対応してる4300のほうが

よさげ。おそらく、HDMI入力の数も6つもないだろうし。。。


日本では、TA-DA3200ESが、売れに売れまくっただけに、その後継機種

になるであろう、「TA-DA3300ES」のスペックが気になる。。。


さらに・・・すでに当店ではご予約までいただいている、「TA-DA9100ES」の

後継機種「TA-DA9x00???」は、もっと気になる・・・


●おまけ


最後まで読んでくれた、あなた!よほどのシアター好きですね?

そんなあなたに、


STR-DA5300ESのリアパネルの文字まで読める画像


をプレゼント。ブラウザで見るより、ダウンロードして、拡大しちゃって

見てくださいな。

(メイドイン マレーシアの文字までくっきり笑)