VAIO typePで、ちょっと古いBluetoothヘッドホンを使う


お客様からのご依頼で、お買い上げいただいた

VAIO typePに、旧型のBluetoothヘッドホンを接続してる

時に、ちょっとしたトラブルが。


20090328Bluetooth01.jpg

↑店長野田のtypePと、旧型のBluetoothヘッドホン


ささっと(といってもWindowsVAIO Updateはすごく

時間かかるが)初期設定を済まし、お客様お持ちの

Bluetoothヘッドホンとペアリング設定を。


ペアリングする、ヘッドホンは、すでに生産完了となってる、

DR-BT30Q。。。


マウスなんかと同様に、右下タスクバーのBluetooth

アイコンから、Bluetoothバイスの追加を選び、

ささっと・・・。ま、どうってことない作業。。。


ところが・・・


20090328Bluetooth02.jpg


ぉ? なんじゃこりゃ?


散々悩んで、、、原因が・・・Bluetoothのプロファイルにあることが。


Bluetoothのプロファイルのお話


ちょっと、お勉強を。


Bluetoothといっても、様々なデバイスと通信するわけだが、

そのデバイスごとに通信の決まりがある。

その決まりのことをプロファイルって言う。。。

今回のことで関係しそうなプロファイルをまとめてみる。

ソニーサイトよりの抜粋っす


A2DP (Advanced AudioDistribution Profile)

 高音質な音楽コンテンツを送受信する

  これが、ウォークマンiPhoneでヘッドホンとして使える規格。

  iPhoneは、、、OS3.0で対応。ってことで、今は、Bluetooth

  アダプター使わないと使用できない;


AVRCP (Audio Video Remote Cotrol Profile)

 再生、一時停止、停止、ボリューム調節など、AV機器を操作する

  リモコン操作するための規格。これに対応していないと、

  ワイヤレスで音楽を聴いたりできても、再生ストップなどの操作は

  結局、再生機本体を操作することになる。。。


HFP (Hands-free Profile)

 ハンズフリーで通話/携帯電話を操作する

  リモコンはできない。

HSP (Headset Profile)

 通話/携帯電話を操作する

  ↑のHFPの規格にリモコン機能を追加したもの。


これらプロファイルの対応をよーく確認して、購入しないと、

使えないなんてことになる。要注意!


で・・・当然、DR-BT30Qは、これらすべてに対応してるが・・・

今回の原因はこれでなく・・・。


●SCMS-Tってなんなのさ?


「SCMS-T」(Serial Copy Management System)


携帯やPCのワンセグの音声や一部の携帯の音楽の、コンテンツ

保護方式。


VAIO typePは、デフォルトで、SCMS-T対応のヘッドホン以外は

接続しない・・・なんて設定になってる!

んで、DR-BT30Qは、SCMS-Tには非対応;

だから、つながらなかったってわけだね。


20090328Bluetooth03.jpg


設定画面で、↑チェックをはずすと、あっさりつながった・・・。


ややこしやぁ。


●パソコンでは、ワンセグ音声は、、、デジタル出力禁止!?


SCMS-Tの話まで持ち出しておきながら・・・


「パソコンでは、ワンセグの音声を、Bluetoothや、USBで接続する

 スピーカーや、ヘッドホンへ、出力はできない」


なんていう決まりがあったりする・・・著作権保護の目的だろうけど。

カタログにも書かれてはいるけど、一般のお客様は、こんなの知る

わけもないだろうし、理解できないだろうし。


※これは、あくまでパソコンに限ってのことなんで、ケータイは関係なし。

ケータイもヘッドホンもSCMS-Tに対応していれば、音楽も、ワンセグ

の音声も問題なく、聞くことができる。


もうね、じゃ、なんで、typePでは、SCMS-Tなんぞに対応してるのか、

理解できない。。。どっちにしたって、ワンセグの音声は出力できない

んだから。

なにより、、、接続しようとしたtypePは、

ワンセグ非搭載」ですが?

少し前に、typeTでは、出力できたけど・・・そのときの名残なんだろうか。。。

それにしたって・・・


※※ワイヤレスオーディオレシーバー DRC-BT15とかの、SCMS-T

対応機器・・・ワンセグ対応って書いてあるけど・・・パソコンはだめよ!

って書かないと!お客様間違うでしょ?>ソニーさん