(続編)PS3、通称「YLOD」な故障を、修理してみた。。。

前回の、「ディスク取り出しのため、分解したPS3」の話の続編。

そのブログの最後に、基板修理してみると書いたが・・・。見事、修理成功したんで、その続編を。。。

なお、、、あまり詳細書いて、だれでもできそうだなと勘違いされるとあれなんで、、、あえて、、、アバウト感を意識して書いてます。これで、わからなければ、その筋の猛者に、お願いすべき。(当然、ソニーへ修理出すのが一番理想的)

必要な道具類は、、、↑こんな感じ。
最後に、まとめてご紹介するんで。

※当店は、分解を推奨しているわけでもないし、、、それでも、分解しちゃいたいという人は、もちろん、自己責任でよろしくおねがいします。。。

※2014年4月4日追記。
この記事アップから、2年が経過していますが、修理の依頼が多いので改めて、追記します。
当店への作業依頼は、、、すべてお断りさせてもらっております。
内容見ればおわかりのとおり、ものすごく、イレギュラーな方法だし、絶対成功するわけではないし。もちろん、責任持てないし。ということで、ご理解ください。


●YLODな故障・・・

まず、、、YLODとはなんぞや?

Yellow LED Of Death

パワーランプ点滅故障、、、なんて言う人もいるそうな。

原因としては、、、メイン基板の故障・・・。

また、これも、乱暴な原因だが・・・。
もっと細かく言うと・・・
だいたいが、CPUなどのハンダクラック(ハンダ浮き)による、接触不良が原因だそうな。原始的な理由^^;

じゃぁ、どうやって修理するか?

乱暴にいうと、ハンダをやりなおす。

正確に言うと、クラックが生じたり、浮いてしまっているハンダに熱を与えて、いったん溶かすことで、クラックや浮きを治す。

具体的な手順としては、、、
さすがに、とんでもない数のハンダを1つ1つ、、、いや、数以前に、そんな細かい作業、人間でできるのか?ってことで、、、

「ヒートガンで、そこらへんをまとめて、熱するだけ」

意外と、豪快な作業だったりする。。。うそのようだけど・・・。
大学時代、、、研究室で、同じようなことをしたが、、、ハンダクラックは、本当にこの方法で、改善される!
という経験があったから、、、実は、結構自信ありげに作業したりした^^;

ちなみに、ドライヤーでもなんとか・・・というツワモノもいるが、やはり、その場しのぎにしかならないようだ。

●まずは、分解

冒頭あたりは、前回のブログをご参考に。


↑前回ばらしたところから。。。

基本的に、矢印マークのビスは、全部とっぱらう。フィルムケーブルの取り外し方は知ってるという前提で、解説はしない!
まずは、左上の電源ブロックをとっぱらう。

背面端子カバーごと、PS3本体ケースから、ゴポッとはずれる。

↑背面カバーをはずす。

↑CPU類の放熱命なパーツとヒートシンクをがっつりと固定しているビスを、2×2=4本はずす。

↑ファン+ヒートシンクの冷却パーツがゴポッとはずれて、メイン基板がアルミシャーシーにサンドイッチされた状態で、切り離せる。

ここで、パーツクリーナーを使って、ヒートシンク側、チップ側のグリスをきれーに拭き取っておく。

つづいて、がんばって、サンドイッチしてるシャーシーをはずす!

↑熱するポイントは、この4カ所と、、、これの真裏の同一箇所。合計8カ所!!
ちなみに、黒いチップは、左右それぞれ、絶縁テープらしきものが貼られてるんで、当然それは、はがすように。

↑ほんとうは、、、もうちょっとちゃんと台にでものっけて、熱した後は、基板を動かさなくてもいいような、、、そんな環境でやったほうがいいんだけど・・・。
当店フローリングへジカ置き^^;
ヘタに経験したことあるだけに、かなりアバウトな店長野田^^;こんなのオススメしない。。。

一応、500度くらいのヒートガンで、15秒〜20秒くらい、、、一カ所に固定じゃなく、円を描くようにあててみた。(相当アバウト^^;)

で、、、これ、マジで、相当冷却時間必要。フツーのハンダ作業の場合、ふぅふぅして、冷却するけど、精密チップの場合は、急激な冷却は経験上あまりよろしくないようで、自然冷却をおすすめ。完全に冷えるまでに、冬の通常室温で、20分くらいかかった。本当に熱した直後は、絶対さわらない!ハンダゴテで熱したのと同じなんだからね。あ、それと、、、言うまでもなく、静電気には絶対注意を!

さて、ここまで来たら、ゴールは近い!
正方形のでかいチップ2つに、CPUグリスを全面に丁寧に均一に塗り、、、当然、ばらしたのと逆の手順でくみ上げていけば、完成。

ドキドキの電源投入直後、、、フツーに、、、なにごともなかったかのように、PS3は起動しましたとさ。
このとき一番気になるのは、CPU類の冷却がちゃんとできてるか?
BDソフトやらなんやら、CPU負荷がかかる(ファンがうるさくなる操作)を小一時間やってみて、、、問題なければ、完成!
しばらくは、これでいけるんじゃないだろうか?

●使用した道具類・・・。

ヒートガン(オレンジの見た目、ガン)amazon価格4,325円
 最低300度以上はないと、きびしい。
パーツクリーナー amazon価格177円
 CPUグリスをしっかりと落とすのに必要。普段、、、ラジコン用に使ってるのが、たまたまこれだったから、使っただけ。
シリコングリス amazon価格600円
 CPU冷却用に必須。なんとなく有名ブランドだから、これを選んでみただけ。
トルクスドライバー(T10H) amazon価格906円
 これは、どうやっても、代用できない。メーカーはどうでもいいけど、サイズは絶対に。
キムワイプ amazon価格147円
 必須とまでは言わないけど、ティッシュだと、あの毛羽立ちというか、繊維クズがついて、逆に汚してしまったり。
・適当な+ドライバーと、精密ドライバー

※ヒートガンの横にあるのは、フラックスだけど、結局使わなかった。

ってことで、、、スーパーマニアック修理ブログ、おしまーい。

PS3購入するときは、こちらから、ソニーストアでお願いします。

PS VITAも同じくこちらから是非!

当店でも、お得なセットモデル販売中。。。

※ぶっちゃけ、、、お客様というか、友人からの依頼だったんで、チャレンジしただけ。友人K夫妻、、、どうよ?店長、がんばったぞ!^^